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科学・技術・工学・数学(STEM)の分野で、世界を変えるような輝かしい偉業を成し遂げながら、歴史の陰に隠れがちだった女性科学者50人にスポットをあて、その驚くべき業績やバイタリティあふれる人生をチャーミングなイラストとともに紹介します。
差別や競争にさらされながらも、情熱のままに研究を続けたヒロインたちの姿は、壁に立ち向かいひたむきに夢を追うすべての人の背中を押してくれます。
![推薦します!](/special_data/womeninscience/images/s2_icon.png)
- 女 優
女性の野心、冒険心、信じる心は、世界を変える。
私の中のサイエンス魂が疼(うず)いてる…!
![推薦します!](/special_data/womeninscience/images/s2_icon2.png)
- 株式会社ジーンクエスト
代表取締役
苦境でも絶対諦めない女性科学者たちの、
純粋な熱量と無限の活力に、勇気をもらえる一冊です。
- 研究成果からプライベートな一面まで、
トリビアもたっぷり。
魅力あふれる女性科学者の
人生の物語を簡潔に学べます。
- 若手女性イラストレーターによる
かわいいイラストが満載。
ビジュアルブックとしても楽しめます。
- 実験の道具一覧や
科学用語集、科学年表など、
楽しいコラムも収録。
- 原則として小学5年生以上で習う
漢字にふりがなつき。
若い科学者のたまごを応援します。
世界を変えるような素晴らしい業績を残した女性科学者たちは、
いったいどんな人で、どんな生き方をしたのでしょうか。
本書の内容を少しだけお見せします!
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- 夫婦で代謝のしくみを解明
ゲルティ・コリ
- 夫婦で代謝のしくみを解明
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- 女性初のノーベル賞受賞者
マリー・キュリー
- 女性初のノーベル賞受賞者
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- 数と天体を愛した詩人
王貞儀(ワン・チェンイ)
- 数と天体を愛した詩人
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「★」の入った女性科学者は、
編集者おすすめのエピソードが
閲覧できます。
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- ヒュパティア
- 天文学者、数学者、哲学者
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- マリア・ジビーラ・メーリアン
- 科学イラストレーター、昆虫学者
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- 王貞儀(ワン・チェンイ)
- 天文学者、詩人、数学者
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メアリー・アニング
- メアリー・アニング
- まだ人々が恐竜の存在すらよく知らなかった19世紀初頭、世界で初めて完全な状態の翼竜や魚竜などの骨格を発掘し、古代生物絶滅の可能性を示したメアリー・アニング。彼女はわずか11歳の時に父のあとを継ぎ、化石を発掘しては観光客に販売するプロの「化石コレクター」でした。そんなマンガみたいな職業、ほんとにあるんだな……! ちなみにメアリーは、英語の授業で一度は習う早口言葉「She sells sea shells by the sea shore.(彼女は浜辺で貝を売る)」のモデルになった人物とも言われています。
- 化石コレクター、古生物学者
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メアリー・アニング
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- エイダ・ラヴレス
- 数学者、作家
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- エリザベス・ブラックウェル
- 医師
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- ハータ・エアトン
- エンジニア、数学者、発明家
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- ネッティー・スティーヴンズ
- 遺伝学者
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- フローレンス・バスカム
- 地質学者、教育者
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- マリー・キュリー
- 物理学者、化学者
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- メアリー・アグネス・チェイス
- 植物学者、女性参政権活動家
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リーゼ・マイトナー
- リーゼ・マイトナー
- 苦難の多い女性科学者列伝の中でも、リーゼの生涯は特に胸が痛みます。
博士号を取得したにもかかわらず、就職先の研究所では性別を理由にほとんど給料をもらえず、ようやく研究者として身を立てられるようになった頃には、ナチスの台頭により、ユダヤ人である彼女は国外へ亡命せざるを得ませんでした。ドイツに残ったO・ハーンと続けた遠隔的な共同研究は実を結び、ノーベル賞を受賞するに至りましたが、そこにリーゼの名はなかったのです……。
彼女が晩年に語った「人生は楽でなくてもいい。もしそれが空っぽでないのならば」という言葉は、この本を読む前と後とで、まったく違う重みで私たちの心に落ちてきます。
- 物理学者
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リーゼ・マイトナー
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- リリアン・ギルブレス
- 心理学者、産業技術者
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エミー・ネーター
- エミー・ネーター
- アインシュタインをして「偉大な数学の天才」と言わしめたエミー。抽象代数学という編集Oのもっとも鬼門そうな分野を発展させ、物理学でも「ネーターの定理」と呼ばれる、タイショーセーとホゾンソクの関係を説明する、何だかよくわからないけどスゴい真理を見つけました。数字を見つめているとじんましんが出る編集Oには非常に縁遠いようですが、ワタクシ、いたく共感する部分がありますの。それは彼女の「食べなかったら数学もできないわ」の一言。エミーはしょっちゅう食事で口をモグモグさせながら問題を解き続けたほど、数学以外のことにはほとんど無頓着で、ぽっちゃり体型をからかわれるとこう答えていたそうです。私も仕事が差し迫ってくると、明らかにおやつ量が増えます。罪深き深夜食も増えます。体重も増えます。でも「食べなかったら編集もできないわ!」
- 数学者、理論物理学者
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エミー・ネーター
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- イーディス・クラーク
- 電気エンジニア
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- カレン・ホーナイ
- 精神分析医
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- マージョリー・ストーンマン・ダグラス
- 文筆家、環境保護活動家
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- アリス・ボール
- 化学者
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ゲルティ・コリ
- ゲルティ・コリ
- 何年も無給で働かされたとか、実験結果を盗まれたとか、共同研究なのに受賞者から外されたとか……。女性科学者の伝記には溜息が出るような話も多いのですが、グルコースと乳酸の変換経路「コリ回路」を発見し夫とともにノーベル賞を受賞したゲルティ・コリは、脊髄の病気で歩けなくなっても、移動のたびに夫に抱えてもらって研究を続けたんですって! ラブラブか! そもそも夫のカールは妻と一緒に研究できない就職の口はみな断ったといいますから、筋金入りのおしどり夫婦です。
- 生化学者
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ゲルティ・コリ
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ジョーン・ビーチャム・プロクター
- ジョーン・ビーチャム・プロクター
- 編集Oの父は生きもの好きで、家では昔から猫やらハムスターやらカブトムシやら、イモリやらブラックバスまで飼っていました。なかでも思い出深いのはイシガメのカメ太郎。私たちの後ろをよくついてきて、亡くなる時も前足を甲羅に引っ込めず、手を組むようにお腹にあてていたような、人間みたいな子でした。なので今でも、爬虫類はわりあい平気。しかしそれとは比べものにならない爬虫&両生類愛の持ち主がジョーン・B.プロクターです。ヘビやカエル、果てはワニからコモドオオトカゲまでをペットにし、動物学を学び、爬虫類たちが快適に過ごせる近代的な動物園を設計しました。ハリー・ポッターがヘビに睨まれたロンドン動物園、あの爬虫類館を作ったのも、ほかならぬジョーンですよ!
- 動物学者
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ジョーン・ビーチャム・プロクター
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- セシリア・ペイン=ガポーシュキン
- 天文学者、宇宙物理学者
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- バーバラ・マクリントック
- 細胞遺伝学者
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- マリア・ゲッパート=メイヤー
- 理論物理学者
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- グレース・ホッパー
- 海軍准将、コンピュータ科学者
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- レイチェル・カーソン
- 海洋生物学者、環境保護運動家、作家
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- リータ・レーヴィ=モンタルチーニ
- 神経科医、イタリア元老院議員
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- ドロシー・ホジキン
- 生化学者、X線結晶学者
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- 呉健雄(ウ・チェンシュン)
- 実験物理学者
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ヘディ・ラマー
- ヘディ・ラマー
- 若手の女性科学者を検索すると、すぐ「美しすぎる◯◯」という紹介のされ方がされていて、そのたび「そこがスゴいんじゃないでしょ?」という気になるのですが、この人は本当に「美しすぎる女性科学者」。ハリウッドのスター女優にして殿堂入りを果たした発明家へディ・ラマーは、魚雷誘導システムへの妨害電波をさらに妨害する周波数ホッピングスペクトラム拡散技術の原型を考案しました。しかも発明を思いついたのがパーティの会場、その場で出会った前衛音楽家とピアノの仕組みから連想してというから、なんたるセレンディピティ! あまりのヒラメキに興奮したへディは、彼の車の窓に口紅で自分の電話番号をメモしたそうな。これがホントのルージュの伝言!
- 発明家、映画女優
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ヘディ・ラマー
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- マミー・フィップス・クラーク
- 心理学者、公民権活動家
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- ガートルード・エリオン
- 薬理学者、生化学者
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キャサリン・ジョンソン
- キャサリン・ジョンソン
- 日本では2017年に公開された映画『ドリーム』の主人公として、ご存知の方も多いかもしれません。まだコンピュータが一般的でなかった時代、NASAの宇宙開発に必要な高度な計算は「人間コンピュータ」と呼ばれる計算手たちによってなされ、そのほとんどが女性でした。そのなかの一人であったキャサリンは、たぐいまれなる計算力を買われてアメリカ初の有人宇宙飛行を目指すチームに抜擢され、男性ばかりの職場で、自分の能力を最大限に発揮できる条件を求めて奮闘しました。まだ人種差別も根強く残っていた当時、黒人のキャサリンには性差別以外にも苦労が多かったことでしょう。しかしキャサリンは困難に打ち勝ち、マーキュリー計画をはじめ、アポロ計画、スペースシャトル計画、火星探査計画など、数多くの宇宙開発事業に多大な貢献をしました。
- 物理学者、数学者
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キャサリン・ジョンソン
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- ジェーン・クーク・ライト
- 腫瘍学者
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ロザリンド・フランクリン
- ロザリンド・フランクリン
- かつて「ダークレディ」と呼ばれた女性科学者がいました。彼女はDNA構造の発見でノーベル賞を受賞したワトソン、クリックの栄光の陰で、その証明に重要なカギを握る実験データを不正に使用されたばかりか、ワトソンの著書で人間性を貶められたのです。ユダヤ人かつ女性であるロザリンドにとって、当時の研究環境は悲惨なものでした。にもかかわらず、後にわずか37歳で亡くなるほどX線解析研究に没頭し、DNAのらせん構造を明確に示す「PHOTOGRAPH 51」を撮影したのです。彼女は他にも多くの業績を残していますが、この写真をめぐる科学倫理問題や悲劇の女性像が常につきまとい、それを覆い隠してしまうのは残念なことです。
- 化学者、X線結晶学者
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ロザリンド・フランクリン
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- ロザリン・ヤロー
- 医学物理学者
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- エスター・レダーバーグ
- 微生物学者
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ヴェラ・ルービン
- ヴェラ・ルービン
- 大人気RPGゲームのアイテムから、敵キャラ名や能力名、果てはかわいそうな卵の別称まで、サブカルをかじっている者なら一度は耳にするであろう「暗黒物質(ダークマター)」。学術的には「宇宙空間に何だかよくわからないけどあるっぽいもの」であるこの暗黒物質の存在を、明晰な計算と観察によって証明したのは、実は女性科学者だったのです。彼女がいなければ、年に一度の神岡のスーパー・カミオカンデ見学会だけで販売される幻のまんじゅう「暗黒物質」も生まれなかったかもしれません…(今回、ネタが全部マニアック)。
- 天文学者
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ヴェラ・ルービン
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- アニー・イーズリー
- コンピュータプログラマー、数学者、ロケット科学者
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- ジェーン・グドール
- 霊長類学者、動物行動学者、人類学者
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- シルヴィア・アール
- 海洋生物学者、探検家、潜水技術者
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- ワレンチナ・テレシコワ
- エンジニア、宇宙飛行士
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- パトリシア・バス
- 眼科医、発明家
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- クリスティアーネ・ニュスライン=フォルハルト
- 生物学者
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カティア・クラフト
- カティア・クラフト
- 赤いニット帽に丸めがねがおしゃれなカティア・クラフトは、フランス出身の火山学者。夫とともに世界の火山を渡り歩き、まさに噴火活動をしている火山にさえ迫り、流れ出す溶岩の真横で観察や撮影を続けました。噴火の予兆を見つけ、避難勧告を要請して大規模災害を未然に防いだことも少なくありません。彼女たちが身をていして集めた資料や映像は、防災対策にはもちろんのこと、火山の発生や噴火が生態系に与える影響の研究などに役立っています。限界に挑戦し続けていたクラフト夫妻でしたが、1991年、ついに長崎県の雲仙普賢岳で、突然流れを変えた火砕流に飲み込まれ、他の研究者や報道陣らとともに命を落としました。
- 地質学者、火山学者
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カティア・クラフト
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- ジョスリン・ベル・バーネル
- 天体物理学者
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- 呉秀蘭(ウー・サウラン)
- 素粒子物理学者
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- エリザベス・ブラックバーン
- 分子生物学者
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- メイ・ジェミソン
- 宇宙飛行士、教育者、医師
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- マイブリット・モーセル
- 心理学者、神経科学者
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- マリアム・ミルザハニ
- 数学者
-
- etc……
ボタンをタップすると20世紀以降の
女性科学者が表示されます。
© Rachel Ignotofsky
- アメリカ・ニュージャージー出身、カンザス在住の若手女性イラストレーター。2011年にアート・グラフィックデザインの専門学校タイラー校を優秀な成績で卒業し、その後は特に歴史や科学、また教育、ジェンダーなどをテーマにしたイラストを多く描いている。著書に『Women in Sports』『I love Science』(いずれも10 Speed Press)がある。
翻訳者・ライター。
訳書にクリスティン・マッコーネル『いかさまお菓子の本』(国書刊行会、2017年)、ルピ・クーア『ミルクとはちみつ』(アダチプレス、2017年)、ロクサーヌ・ゲイ『バッド・フェミニスト』(亜紀書房、2017年)、ダナ・ボイド『つながりっぱなしの日常を生きる』(草思社、2014年)など。
著書に『デヴィッド・ボウイ』(筑摩書房、2017年)。共編著書に『日本のZINEについて知ってることすべて』(誠文堂新光社、2017年)。
姉妹編『歴史を変えた50人の女性アスリートたち』も好評発売中! 特設サイトはこちら