時に服を着るのも忘れ読書に没頭し、時に文字を追うために目を細める。
本を片手に物思いに耽る姿もあれば、ついうたた寝してしまう姿もある。
あなたはきっと、気づくはずだ。どの表情、どの仕草も、現代の私たちと変わらないと。
まさに時代も文化も国も超えた、本と人の普遍的な姿が捉えられている。
本書では、ポンペイの壁画、浮世絵、セザンヌ、ゴッホ、マグリット、そのほか無名の作家や現代のアーティストにいたるまで、古今東西の本のある風景を捉えた300点を超える芸術作品を収録。時系列順ではなく、異なる時代、異なる文化のもとに生み出された作品が隣り合うことで、私たちに人類共通の姿を見出させてくれる。
かつて権力者の独占物であった本が徐々に大衆化し、万人のものとなっていくその変遷や、戦争によって多くの書物が焼かれた過去、また、膨大な本があふれ、使い捨てにさえなってしまった現代まで、「本」というテーマを通して芸術が見せる様々な表情から、あなたは何を感じとるだろうか。
一つ一つの作品が静かにあなたに語り出す、「本と人」の時間旅行へ誘う一冊。
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書物のある風景
美術で辿る本と人との物語
ディヴィッド・トリッグ 著 / 赤尾 秀子 訳
単行本 ￥4,620刊行年月日：2018/10/25
ISBN：978-4-422-70116-5
定価：4,620円（税込）
判型：A5判変型 210mm × 145mm
造本：上製
頁数：352頁
内容紹介
本はどの時代にも、人々のそばにあった。
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目次
〈目次〉
はじめに
作品
索引
クレジットもっと見る
著者紹介
※著者紹介は書籍刊行時のものです。［著］ディヴィッド・トリッグ（トリッグ，ディヴィッド）
イギリス、ブリストルで活躍する美術史家、評論家。ブリストル大学美術史専攻（博士号）。国際美術評論家連盟のメンバー。主に『Art Monthly』や『ArtReview』などの現代美術誌において記事の執筆、批評を行う。［訳］赤尾 秀子（アカオ ヒデコ）
赤尾秀子（あかお ひでこ）
津田塾大学数学科卒。主な訳書に『世界で一番美しい色彩図鑑』『世界を変えた24の方程式』（創元社）、『古代アフリカ』『マリー・キュリー』『アイザック・ニュートン』『アフリカの森の日々』（ＢＬ出版）、『タイタニック 愛の物語』（二見書房）など。もっと見る
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メディア情報
2024/06/07 『センスを磨く読書生活 私たちは本でできている』（オレンジページ）で紹介
